日本企業様へ
海外事業所のファシリティ戦略
日蘭の建築事情を知るプロフェショナルとして、建築の企画、設計を中心に、事業の初期計画から納品まで全体をサポートします。事業計画の段階で、施設に必要な規模をシミュレーションし、海外拠点の全体戦略などトータルな視点から、建物規模、レイアウトスタディ等、施設の最適なアドバイスを行いながら、適切な計画を一緒に作成していきます。
1,事業計画支援
事業計画の企画立案時に、施設計画チームの一員としてクライアントと一緒に並走しながら、事業所の全体スキームの計画、敷地、借地建物の選定の同行、アドバイス、レイアウトシュミレーションなどを経て、事業所の最適化を考えた提案を行います。
2,設計・監理支援
事業計画確定後、当該計画に合わせた空間のコンセプトを策定・提案を行います。施設の空間構成から事業所・オフィス家具のレイアウトに至るまで、大小様々なスケールの空間に対応し、設計、管理、家具調達まで一貫して行う事で、スムーズな移転を支援します。
また、最適レイアウトの見直し、業務効率化に対する現物件へのアドバイス、改修設計の提案も行います。
3,メンテナンス支援
建物を長く大切に使い続けていく為には、メンテナンス計画は非常に重要な戦略のひとつです。所有物件の長期修繕計画の調査と策定を行い、設計完了後もクライアント側と物件を一緒に管理し、並走していきます。また、現在の利用物件や不動産のメンテナンス、改修計画のご相談も承ります。
実例
JETRO Amsterdam (World Trade Center (WTC)内, Amsterdam, 2022)
既存素材を積極的に利用し、コスト削減を達成しながら、ユニークでカラフルなオフィスの実現
サーキュラリティーをコンセプトに、World Trade Center内の既存建築材料(ドア、ガラスパーテーション、キッチン等)を再利用しました。また新古品のカーペットをエントランスや会議室の吸音材として使用し、100%リサイクル素材のカーペットを床に使用しました。カラフルな素材 の選定により、イノベイティブな空間に相応しいユニークな雰囲気となっています。
また、もともと日光が当たらない場所にあった給湯コーナーを、明るいエントランス近くに配置し、WTC内で使われていなかったキッチンを移設させ、パントリーミーティングスペースとする事で、気軽に人が集まりやすく会話のしやすい場所をつくりました。
コロナ以降、自宅で仕事をする人が増える中、人が集まり、直接コミュニケーションをとることの重要性が増しています。このプロジェクトでは、従来のオフィスの機能だけでなく、楽しいそうな環境の中、インフォーマルな会話がしやすい場所を目指しました。
WTC内で使用されていないガラスパーテーションをエントランス正面に設置し、柔らかい光が入るエントランス空間を演出
WTC内で使用されていない建具を会議室のガラスドアとして、また、新古品のカーペットを会議室の吸音壁として使用
“Joyful”を空間のテーマに、色彩豊かなカラーコーディネート
インフォーマルな会話がしやすいパントリー兼ミーティングスペースを、人が集まりやすいエントランス付近に設置
長く使う事で味わいが出てくる、ジーンズをテーマにした100%リサイクル素材でつくられたカーペットを床に使用
オフィスの壁には、柔らかい雰囲気を作り出す漆喰を壁全体的に使用